『早くよくなってね。』の英語は、
I hope you feel better soon! です。
これを間違えて、
I wish you would feel better! にしちゃうと、
『早くよくなってね。多分無理だと思うけど』の意味になります。
どうしてかというと、単語の持っている意味が違うから ↓
- hope → 実現することを願う(^^)
- wish → 実現しないことを願っても仕方ないけど願う(><)
だから、こんな会話も ↓
I hope she treats me better.
彼女が僕をもっと大切にしてくれるといいな。(ワクワク)
You wish!
あはは。(あるわけないじゃん)
となると、
I wish you a Merry Christmas! は、
『楽しいクリスマスを!多分ムリだと思うけど。』って意味だったの?!
って疑問が湧いたりしますが、そんなわけはないよね (^^)
wish + 人 + 名詞句の場合は、hope と同じように、『実現しそうなこと』を願います。
使い分けのポイントは構文です♡
- Table of contents -
1. hope – 実現可能なことを願う
『そうなるといいね!』ってワクワクするのは hope!
願うのは未来のことだけど、hope の後は現在形が基本です。
S hope (that) S + 現在形
I hope you like it.
気に入ってくれると嬉しいです。
I hope he likes me, too!
彼も私のこと、好きだといいな!
I hope everything works out well.
全てがうまくいきますように。
主語が同じになるとき
S hope の後に続く主語が S と同じになる場合は、後続の SV を to不定詞に置き換えることができます。
S hope + to不定詞
We hope we can see you soon!
↓
We hope to see you soon!
すぐにまた会えることを祈ってるわ!
全部省略する場合も ↓
I hope so.
そうだといいけど。
I hope not.
そうじゃないといいけど。
hope + 未来形
hope の後に未来形が来ても、文法的には間違えではないし、意味は全く同じです。
ただ、天気のことを話す時以外は滅多に使われません。
I hope it will be sunny tomorrow!
明日、晴れますように!(天気の時は割と will を使います。)
2. hope – 過去に何かを期待していたとき
過去に『そうなるといいな』と期待していたことには、進行形を使います。
S was + hoping + SV, S was + hoping + to不定詞
I was hoping you could help me.
あなたが手伝ってくれるといいなあ、なんて思ってたんだけど。
I was hoping to go to her concert, but I had to work.
彼女のコンサートに行けるといいなあと思ってたんだけど、仕事だったんだ。
* この構文では wish が進行形になることはありません。
3. hope – 過去にしたことを期待
hope は、過去に『何かをしたこと』を期待する時にも使えます。
S hope (that) S + 過去形
I hope I locked the key.
鍵、閉めてたらいいんだけど。
I hope you got my message.
メッセージ受け取ってるといいんだけど。
4. wish – 現在の事実とは違うことを願う(反実仮想)
wish を使う時は仮定法。実際には起こらないことに使います。
願っても仕方ないことを願っているので、hope とは全然違って、後ろ向き。
『あーあ』っていう感じです。
I wish (that) S + 過去形
I wish I was you.
私があなただったらよかったのに。
I wish I could dance.
ダンスができたらよかったのに。
I wish I wasn’t so lazy to do my nails.
ネイルをすることにそんなに面倒くさがりやじゃないといいのにな.
I wish I had more time.
もっと時間があればよかったのになあ。
I wish I was prettier.
私、もっと可愛かったらよかったのに。
昔は was の時は代わりに were を使うと言われていましたが、今は口語では was です。
were は古臭い英語に聞こえます ↓
I wish I were you.
5. wish – 過去のことを後悔する時
『しなきゃ良かった』と思うことには、wish + 過去完了を使います。
S wish (that) S had + 過去分詞
I wish I hadn’t said that.
そんなこと言わなきゃよかった。
I wish you had told me the truth.
君が本当のことを言ってくれてたらよかったのに。
I wish I had married someone else.
誰か他の人と結婚してれば良かったな。
I wish I hadn’t gone to the party.
パーティーになんか行かなきゃよかったなあ。
I wish I had studied English harder when I was a student.
学生の時、もっと英語を勉強しとけば良かったなあ。
6. wish – 他の人への不満をこぼす時
他の人への不満には、wish + S + would を使います。
S wish (that) S would + 動詞の原形(状態動詞以外)
I wish my kid would listen to me.
子供が私の話を聞いてくれたらいいのに。
We wish Dave would toss it in the trash.
デイブがそれをゴミ箱を捨ててくれたらいいのに。
I wish my husband wouldn’t leave the toilet seat up.
旦那がトイレのシートを上げたままにするのをやめてくれたらいいのに。
* 状態動詞がくる時は、would は使いません。
I wish John was neater.
ジョンがもっときちんとしてたらいいのにな。
7. wish は want の丁寧バージョンの時も
ビジネスなどで、wish + to不定詞 は want + to不定詞 の代わりに使われます。
S wish + to 不定詞
He wants to see you.
↓
He wishes to see you.
彼はあなたに会いたがっています。
8. wish が 実現可能なことに使える時
実現可能なことを願うことに wish が使える時もあります。
グリーティングカードによく使われるのはこの構文です。
S wish (that) 人 + 名詞(句)
I wish you a Merry Christmas!
素敵なクリスマスを!
(I hope you have a Merry Christmas! と同じ意味。)
I wish you all the best.
全てがうまくいきますように。
主語は省略しても。
Wish you well.
幸運を祈ります。
Wish me luck!
幸運を祈っててね!
Wish you a speedy recovery.
早い回復を祈ってるね。
wish を進行形 wishing にしても OK。
Wishing you a happy New Year!
楽しい新年を!
* hope に、hope (that) 人 + 名詞句 の構文はありません。
9. 名詞の wish と hope
wish, hop の名詞の意味は、
- wish 願い、祝福、望み
- hope 希望
Make a wish!
願い事をしてごらん!
Best wishes!
最高のハッピーを!
You are my only wish.
あなたが唯一の望みよ。
You are my only hope.
あなただけが頼りなの。
He’s our last hope!
彼が最後の頼みの綱!
似てるけど、ちょっとだけ違うって感じかな。
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Hope everything’s clear now!
全てクリアになってることを祈るわ!