苦手~!!っていう人が多い関係代名詞。
難しく感じるのは、関係副詞や接続詞とごっちゃになってたり、使わないモノまで習ったせいかも!
省略することも多いし、with や 所有格、現在分詞や過去分詞を使って、関係代名詞を使わない方が自然な時もあります。
文法的な説明はややこしいけど、使い方は意外とシンプル♡
- Table of contents -
1. そもそも、関係代名詞って何?
英語では、relative pronouns。
1単語で『接続詞 + 代名詞』の役割をこなして、先行する名詞(先行詞)の説明をします。
I love mugs which make me happy. (主格)
私をハッピーにするマグが大好き。
The girl (that/who/whom) you were kissing last night was so pretty.(目的格)
昨日、君がキスしてた子すっごく可愛かったね。
* 目的格の関係代名詞は省略する方が普通。
ただ、表現が硬くなっちゃうので、そんなに便利って訳でもないかもね。
2. 一般的な関係代名詞
よく使うのは、who which that の3つ。
- that → 何でも使える
- who → 先行詞が、人
- which → 先行詞が、モノ・コト・動物
* 先行詞が、人とモノ両方だったら that。
* something, anything, everything, nothing, all/no, the only/very/same + 先行詞の時は that が好まれます。
*『that who which で始まる節』は、名詞(先行詞)を修飾する形容詞節。
3. 関係代名詞の主格、所有格、目的格
he his him, she her her などの代名詞と同じように、関係代名詞 that who which にも格変化があります。
主格・所有格・目的格 の順で、
- that・所有格はなし・that
- who・whose・who/whom
- which・whose・which
* 口語では、whom は who で代用します。
4. 先行詞の意味を含む関係代名詞
先行詞の意味を含む(先行詞がない!)特殊な関係代名詞もあります。
- what: もの、こと(= the thing which)
複合関係代名詞
- whatever: 〜するものは何でも、何が〜しても(= no matter what 譲歩)
- whoever: 〜する人は誰でも、誰が〜しても(= no matter who 譲歩)
- whomever: 〜する人は誰にでも、誰に〜しても(= no matter whom 譲歩)
- whichever: 〜するのはどれでも、どれが〜しても(= no matter which 譲歩)
* what も+ever も先行詞はありません。『whatで始まる節』は名詞節、『+ever で始まる節』は名詞節か、譲歩の副詞節を作ります。
5. when where why how は関係副詞
関係代名詞と間違えられることがすっごく多い関係副詞。
同じ関係詞で、先行する名詞(先行詞)の説明をするところまでそっくり!だけど、前置詞 + 関係代名詞(接続詞 + 代名詞) の意味です。
関係副詞は節の中で副詞の働きをします。
- when: 〜する時
- where:〜する場所
- why: 〜の理由
- how: 〜の方法(先行詞はない)
* 『関係副詞 when where why で始まる節』が、先行詞 = 名詞を修飾している場合は形容詞節。
* how に先行詞はなく、名詞節を作ります。
* (the time) when, (the place) where, (the reason) why の関係副詞の先行詞はよく省略されます。省略されている時、関係副詞節は名詞節です。
複合関係副詞
- whenever: 〜する時はいつでも、いつしても(= no matter when 譲歩)
- wherever: 〜するところはどこでも、どこでしても(= no matter where 譲歩)
- however: どんな方法でも(= no matter how 譲歩)
* 関係副詞も関係代名詞と同様、+ever は名詞節か、譲歩の副詞節を作ります。
6. 主格の関係代名詞は省略できない
関係代名詞に動詞が続いていたら、この関係代名詞は主格です。
基本的に、主格の関係代名詞の省略は無理!
She got back with a guy who ghosted her.
彼女、自然消滅した彼と元サヤに戻ったの。
My boy likes music that/which makes him want to dance.
うちの子はダンスしたくなる音楽が好き。
I have a cousin who lives in Florida.
フロリダに住んでいるいとこがいるの。
関係代名詞を使わないで、現在分詞の後置修飾にした方がナチュラルな時も。
I have a cousin living in Florida.
7. there/here/it/who + be動詞の時は、省略できる
there/here/it/who + be動詞の倒置文などでは、主格の関係代名詞が省略できる場合があります。
Here are some tricky brainteasers (that) make you think outside the box.
君の頭を柔らかくするトリッキーなクイズがあるよ。
8. 目的格の関係代名詞は省略できる
関係代名詞 の後に主語があれば、関係代名詞は目的格です。
目的格の時は、省略しても意味がクリア。
What was the last movie (that) you saw in a theater?
最後に映画館で見た映画って何?
The guy (that/who/whom) I winked at was super cute.
私がウインクした男の子はすっごくカッコ良かった。
9. 関係代名詞 + be動詞はセットで省略
主格でも、関係代名詞 + be動詞 + 修飾句 のときは、関係代名詞 + be動詞を省略できます。
Who’s that guy (who is) singing up there?
ステージで歌ってる子は誰?
Have you read a book (which is) written in foreign language?
外国語で書かれた本を読んだことある?
Why am I attracted to girls (who are) older than me?
どうして僕は、年上の女の子に魅力を感じるのかな?
関係代名詞 + has/had been でも同じ。
A bridal dress (which had been) embroidered with real gold was in the show.
本物の金の糸で刺繍をほどこしてあったウェディングドレスが展示されていました。
* 関係代名詞の省略ではなく、something sweet のような単なる後置修飾と考えても OK。
10. 続く形容詞が単語のみの時は、省略できない
続く形容詞が句ではなく単語のみの場合、関係代名詞 + be動詞のセット省略はできません。
こういう時は、形容詞を名詞の前に置けばシンプルです。
People who are jealous can be insecure.
嫉妬する人は、自信がないのかも。
Jealous people can be insecure.
形容詞が2つ以上でも同様です。
Jealous and competitive people can be insecure.
嫉妬心があって競争心の強い人は、自信がないのかも。
11. whose(= of which) はあまり使わない
who と which の所有格、whose はあまり使いません。
whose = of which ですが、of which を見かけることはもっと稀。
会話では、with や his, her を使う方が自然です。
⚪︎ Do you want a house with a blue roof?
青い屋根のお家欲しい?
△ Do you want a house whose roof is blue?
△ Do you want a house the roof of which is blue?
⚪︎ I met a girl, her name was Precious.
プレシャスっていう名前の女の子に会ったよ。
△ I met a girl whose name is Precious.
△ I met a girl the name of which is Precious.
* of which の時の語順は、『名詞 + of which』。
12. in/at which, on which, for which も使わない
in which などの前置詞 + 関係代名詞も、口語ではまず使いません。
これらは、関係副詞で置き換えられます。
- in/at which → where
- on which → when
- for which → why
I love the place where(= in which) I live.
*『住む』の意味で live は自動詞なので、前置詞 in が必要。
* visit などの他動詞は、前置詞がつかないので、関係副詞が使えません。使えるのは関係代名詞のみです。→ the place which I visit
関係副詞の場合は、先行詞の省略が可能です。
I love (the place) where I live.
また、関係代名詞を残して前置詞を後ろに置いても口語的になります。
I love the place (which/that) I live in.
which/that は目的格なので、省略できます。
* 前置詞 + 関係代名詞となっている時、関係代名詞の省略はできません。
* 前置詞 + 関係代名詞の that の用法はありません。
13. 制限用法と非制限用法
関係代名詞も関係副詞も、制限用法と非制限用法があります。
- 制限用法(限定用法): カンマなし
- 非制限用法(継続用法): カンマあり
非制限用法は、本文にちょっと付け足しを加える感じ。関係節がなくても、メインの文の意味があまり変わりません。(だから非制限)
What do you call a person who loves to sleep?(制限)
眠るのが大好きな人をなんて呼ぶ?
Williams, who wrote “Evergreen”, is a great American songwriter.(非制限)
『エヴァーグリーン』を書いたウィリアムは、素晴らしいアメリカのソングライターです。
Mitchel appeared as an angel in the film, which she produced.(非制限)
ミッチェルは、映画の中でエンジェルの役だった。彼女が制作した映画のね。
* カンマの後に that, what, why, how は使えません。( that, what, why, how は制限用法のみ)
* カンマの後に使えるのは、who(whom), which, when, where.(非制限用法で使える関係詞)
* カンマの後の関係代名詞(非制限用法)は省略できません。
14. 関係代名詞の that と接続詞 that の見分け方
接続詞の that に代名詞の役割はないので、that 以下の文は完全な文になっています。
- I think.
- You are gorgeous.
I think (that) you are gorgeous.
あなたはとってもゴージャスね。
接続詞の that も普通、省略します。
関係代名詞は、節の中で代名詞の役割を兼ねているので、that 以下の文は代名詞になった名詞が抜けている不完全な文です。
- Is there anything?
- I can do something for you.
Is there anything (that) I can do for you?
15. 疑問詞 who の間接疑問文
This is who I am.
これが私。
これは、Who am I? の間接疑問文。
ここでは、who は関係代名詞ではなくて疑問詞なので、先行詞がありません♡
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努力すれば、すっごく素敵なことがあるよ!