現在分詞 ~ ing や 過去分詞 ~ ed を使う分詞構文は、超テキトー、超カンタン。
学校で習う前に置くパターンとは違って、後ろに置くスタイルは日常会話でもよく使います ↓
『おしゃべりをしながら、僕たちは砂浜に座った。』
- Shooting the breeze, we sat on the beach.(文語的な表現)
- We sat on the beach, shooting the breeze.(日常会話で使える!)
* shoot the breeze: 他愛のないおしゃべりをする
- Table of contents -
1. そもそも分詞って何?
分詞: participles は動詞を『形容詞として使える形』にしたもの。
- 現在分詞『~ ing』~する
- 過去分詞『~ ed』~された、~した
talking toy(現在分詞)
喋るおもちゃ
iced coffee(過去分詞)
アイスコーヒー
2. 分詞の前置修飾の例
前置修飾(ぜんちしゅうしょく)のときの分詞は1単語のみ。
以下は分詞の前置修飾 ↓
The dancing doll stopped working.(現在分詞)
踊る人形が壊れた。
The broken mug was replaced.(過去分詞)
割れたマグが新しいものになった。
3. 分詞の後置修飾の例
後置修飾(こうちしゅうしょく)のときは、分詞は2単語以上になることがほとんど。
Jane is a girl wearing a pink dress.(現在分詞)
ジェーンは、ピンクのワンピースを着てる女の子よ。
The guy talking to Jane is my brother.(現在分詞)
ジェーンと話してるのは僕の弟。
Jim was excited about the painting nominated for an award.(過去分詞)
ジムは、賞にノミネートされた絵にワクワクしてた。
分詞の後置修飾は、分詞構文とかなり紛らわしいので気をつけて。
4. 分詞構文って何?品詞は?
分詞構文は英語では、participial phrases (participial clauses) 。
本当は構文じゃなくて、ただのフレーズ(節)です。
『~ ing』や『~ ed』で始まる形容詞句。
主節にある名詞や代名詞を、主節ごとまるっと修飾して追加の情報をあたえます。
前でも後でも、場所が自由なのは副詞っぽい感じでも。
5. 分詞の後置修飾と後置きの分詞構文との区別
『分詞の後置修飾』と『後置きの分詞構文』は、普通は(カンマ)のあるなしで見分けられます。
カンマ(, )があったら分詞構文。
Mike is the guy playing basketball over there.(現在分詞の後置修飾)
マイクはあそこでバスケをやってるヤツだよ。。
I found a book written by a friend of mine. (過去分詞の後置修飾)
友達が書いた本を見つけた。
Peter enjoyed the movie, munching on the popcorn.(後置きの分詞構文)
ピーターは、映画を楽しんだよ。ポップコーンを食べながらね。
* munch: むしゃむしゃ食べる
でも、最近はみんなめんどくさくてカンマ(, )を書かない傾向が (υ´•̥ ﻌ •̥`υ)
He stepped onto the stage mesmerizing the audience.
彼はステージにあらわれた、観客を魅惑しながら。
* mesmerize: 魅了する
意味的な違いは、
- 分詞の後置修飾 → 名詞、代名詞を直接修飾 『~してる』『〜する』『~された』
- 後ろに置く分詞構文 → 文全体を修飾『しながら』『されながら』『~しているときに』
分詞構文のほうが、主節をまるごと修飾している感じがします。
6. 会話ではなぜ分詞構文を後に置くの?
基本的に、英語は大事なことを先に言うので、主節を先にバーンと言って補足説明の分詞節は後にするほうが自然です。
I saw a movie, captivated by its gripping storyline.(後置きの分詞構文)
映画を観たよ、魅力的なストーリー展開にうっとりしながらね。
* captivate: 魅了する、心を奪う
* gripping: 人の心を掴む
これは、ビジネス英語でも同じ。
日本語の語順とは逆かも。
7. 分詞構文を前に置くと?
文書などで形式ばった表現にするときは、分詞節は前に置かれます。なんか、仰々しい感じ。
Excited about this trip, my kids started packing their stuff.(前置きの分詞構文)
旅行にワクワクして、子供達は荷造りを始めた。
教科書によくあるパターンもこれ。読む場合は主節が後でも理解を妨げないからかも。
8. 分詞構文を使った慣用句
以下は、日常会話ですごーくよく使う分詞構文の慣用句です。
- Having said that: そうは言っても
- That being said: とは言っても
- That said: とはいえ
- Speaking of which: ~と言えば
- Speaking of: ~と言えば
9. 動名詞との違いは?
動名詞の意味は『〜すること』。
分詞構文はなくてもちゃんと文章が成立しますが、動名詞はないと無理。
I love having ice cream on the street. (動名詞)
通りでアイスクリーム食べるの大好き。
Drinking coffee is my favorite morning ritual.(動名詞)
コーヒーを飲むのは朝のお気に入りの儀式。
ちなみに、
She came running.
彼女は走りながらやってきた。
の running の品詞は『現在分詞の形容詞っぽい使われ方』。
分詞構文っぽく捉えることもできますが、カンマがないし、それもちょっと微妙。
諸説あるので、文法のグレーゾーンに入るみたいです。
まあ、品詞はどうでもいいんだけど。
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Sometimes the truth is too big of a pill to swallow.
真実は受け入れるのが難しかったりする。