レッスンでテキストの音読練習をする時、『こんなに省略して通じるんですか?』とびっくりされることが多々あります。
でも、考えてみて!
ネイティブは、生まれてからずっと、エコ発音しか聞いたことがないのです。
日常会話は特に気をつけて話すわけじゃないから大抵早口。
スペルだって、本を見たり、学校で習った時に初めて
- Wachadoin? = What are you doing?
- Howaya? = How are you?
- Gmonin! = Good morning!
って書くんだなあ、って思うわけだし。
聴き慣れている英語の方が分かりやすいので、難しいのはむしろ、ブツ切れ&フル発音のリスニングです。
- Table of contents -
1. エコ発音で暗記
前にも書きましたが、英語は暗記。
一回も覚えてないことは絶対に口から出てこないし、文を組み立てると間違ったり、変な英語になりがちです。
第一、会話のスピードについていけません。
文章を覚える秘訣は、できる限り英語を短くすること。
落とせる音は、最大限に落とします。
そうすれば、暗記も簡単、リスニングも楽勝で、会話もラクラクで、いいことづくめ♡
全ての音をきちんと発音すると、時間がかかるし暗記も大変、リスニングはチンプンカンプンで会話もおぼつかなし、なんてことになりかねません。(多分そうなる。)
エコ英語で覚えていても、きちんとした場面で丁寧な英語をゆっくり話すことはカンタンにできます。(← それでもリンキングは起こっています。)
まだ一語一語、はっきり発音している方がいたら、是非、エコ発音に変えてみて。
2. 暗記はエコ音読で
英語を暗記するには、音読やシャドウイングが最適です。
練習する時、発音しにくい音は全部落として構いません。
そちらの方が、スムーズで綺麗な英語に聞こえます。
- 人称代名詞の h th
- 語末の破裂音 p k t b g d
の脱落は有名ですが、他にも、単語中や語末の b v l m r なんかは落ちやすい音です。
(h th p k t b g d はどこにあっても落ちやすい)
単語間の子音+母音は全てリンキング させて、アクセントのない母音は発音しません(子音のみ発音)。
アクセントのない t はラ行化。
息を出しっぱなしで、ゆっくりでもスーパーエコで。
続けるうちに、だんだん速く発音できるようになります。
もちろん、CDやネットの音源で音はしっかり確認しながら練習してみてください。
3. 歌でも練習
音読を、英語の歌で練習するのもオススメです。
YouTube で、
Never Enough lyrics
みたいに、
英語の曲名 + lyrics(歌詞)で検索をかけてみて。
よっぽどマイナーな曲でない限り、音声付きカラオケチックなものが出てきます。
リンキングや音の脱落、機能語の省略が分かりやすいし、歌うときの発声方法は英語の発声と同じです。
息や、鼻腔の使い方が自然に身につく効果もあります。
4. ホントはそんなに速くない
英語は速く聞こえますが、ホントはそんなに早口ではありません。
実は発音してない音がたくさんあるだけ。
リラックスして話しているといろんな音が繋がったり、抜けたり、変化してしまうのです。
そしてその英語を聞いて育つから、またさらに音の脱落が進みます。
- 舌をつけたままリリースするのが間に合わない → t d
- 舌をつけるのが間に合わない → l n th g
- 唇を合わせるのが間に合わない → m b p
- めんどくさい → r v
って感じです。
5. 日本語の方が速く聞こえる
日本語は全ての音にシラブルがあるので、英語ネイティブには英語の3倍くらいのスピードに聞こえます。
ただし、英語は同じ時間で日本語の3倍の内容。
要は、音を消したり繋げたり変化させたりすれば、英語を速く読むのは意外とカンタンです。
当たり前だけど、読む速度と同じスピードの英語のリスニングはできます。
6. 音読は楽しくなる
リンキングやリダクションが分かってくると、いくら英文を読んでも疲れなくなります。
読むのが楽しくて仕方がない感じ。
リスニングができるようになれば、構文もボキャブラリーも、聞くだけでスーッと頭に入ってきます。
そうなれば、上達のスピードは鰻登り。
騙されたと思ってトライしてみて☆
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