twenty はトウェニ、Internet はイナネ。
nt の t は nt + 母音(半母音)の時は省略されます。
理由は、n は舌を上口蓋にベタっとつけたまま発音するので、直後のフラップ t が発音できないから (^_^;)
don’t や can’t の t を発音しないのも同じ理由です。
- Table of contents -
1. フラップ t って何?
アクセントがない時の t はフラップ t と呼ばれる d に近い音です。
口の力を抜いて、ティーと発音した時の、ディーの音。
フラップはスピードに関係なく、ゆっくり話しているときでも起こっています。
フラップした方が心地よいのが理由。
フラップ flap の意味は、『平たいしなやかなもので叩く』。
フラップ t の音は、ハエたたきに叩かれまくって丸くなった T のイメージ。
nt の発音が省略される時の t は、フラップ t です。
2. nt の t の音が発音できないのは?
冒頭にあるように、n の音を正しく発音すると、フラップ t の音が発音できなくなります。
n は舌を上の歯茎にしっかりつけたまま鼻から息を抜いて、『ヌー』。
アクセントのない t は、口を脱力させた状態で、『ディー』。
n と t を続けて言うと、舌は上の歯茎からリリースされないままなので、 t の音を出すのはムリ。
この t の音がなくなる現象は、調音点の類似による同化と呼ばれています。
3. nt が nn になる単語リスト
いずれも nt + アクセントのない母音で、t がフラップ化します。
- advantage [ad-van-tij] advannage エァヴァニヂ:利点
- antibiotic [an-ti–bahy-ot-ik] annibiotic エァニバィオティク:抗生の
- carpenter [kahr-puh n-ter] carpenner カぁペナぁ:大工
- center [sen-ter] cenner セナぁ:中心
- centimeter [sen-tuh-mee-ter] cennimeter セナミダぁ:センチメートル
- counted [koun-tid] counned カウニ(ド):数えた(数えるの過去形)
- encounter [en-koun-ter] encounner エンカゥナぁ:偶然出会う
- enter [en-ter] enner エナあ:入る
- fantasy [fan-tuh-see] fannasy フェァナシー:幻想
- interaction [in-ter-ak-shuh n] inneraction イナらクシャン(ヌ):相互作用
- interconnect [in-ter-kuh-nekt] innerconnect イナぁカネク(ト):相互に連絡する
- interested [in-ter-uh-stid] innerested イナれスティ(ド):興味を持たれる
- international [in-ter-nash-uh-nl] innernational イナネァショナル:国際的
- Internet [in-ter-net] Innernet イナネ(ト):インターネット
- interstate [in-ter-steyt] innerstate イナスティト(名詞):州の間の
- interview [in-ter-vyoo] innerview イナヴュゥ:インタビュー
- panting [pan-ting] panning ペィニン(グ):色を塗っている
- pentagon [pen-tuh-gon] pennagon ペナガン(ヌ):ペンタゴン
- percentage [per-sen-tij] percennage パーセニヂ:割合
- planted [plantid] planned プラニ(ド):植えた
- plenty [plen-tee] plenny プレニ:たくさんの
- printer [prin-ter] prinner プりナぁ:プリンター
- representative [rep-ri-zen-tuh-tiv] represennative りプれゼナティヴ:代表者
- romantic [roh-man-tik] romannic ろぅメァニク:ロマンチック
- Santa Clause [san-tuh klawz] Sanna Clause セァナクローズ:サンタクロース
- twenty [twen-tee] twenny トゥうェニ:20
- wanted [won-tid] wanted うォニ:求む
- winter [win-ter] winner うィナあ:冬
* 不思議ですが、interesting の t は、フラップさせないではっきり発音します。
単語間でも起こります。
- isn’t it → init イニ:〜じゃない?
- going to → gonna ガナ:〜するつもり
- want to → wanna ワナ:〜したい
- been to → beena ベナ:居たことがある
- went up → wennup ウェナ:行った
冒頭に挙げた can’t, don’t のほか、couldn’t, doesn’t, won’t, shouldn’t, mustn’t などの t も発音しません。
4. nt の省略が起こらない時
nt + 発音が子音の時
nt + 発音が子音の時は、続く母音との間にリンキングが起こらないため、フラップ t のまま発音されます。
- contrast [kon-trast] カンロらスト:対比
- dental [den-tl] デヌろゥ:歯の
- gentle [jen-tl] ヂェヌろゥ:優しい
- mental [men-tl] メヌろー:精神の
- sentence [sen-tns] センルンス:文
*人によってはこれらの単語の t の発音も省略するケースがありますが、一般的ではありません。
nt + アクセントのある母音
t に続く母音にアクセントがある場合は、t はフラップ化しないのではっきりと発音されます。
- contain [kuh n-teyn] コンテイヌ:含む
- fantastic [fan-tas-tik] ファンテアスティク:素晴しい
nt が nn になる法則を知っているだけで、リスニング力もアップ♡
wanna, gonna の発音の省略過程はこちら ↓
going to が gonna になるのはなぜ? 英語の短縮表現と発音ルール
ちょこっと英会話 ↓
Just wanna have fun!
ただ、楽しみたいだけ!