次の倒置構文で、正しいのはどれでしょう?
- Here comes the bus.
- Here the bus comes!
- Here am I!
- Here I am!
答えは、
- ○ Here comes the bus.
- × Here the bus comes!
- × Here am I!
- ○ Here I am!
正解だった?
- Table of contents -
1. どうして、主語と動詞の順番が違うの?
『バスが来た。』
『僕はここだよ!/ ここに参上!』
の語順が、それぞれ、
- Here comes the bus. → Here + 動詞 + 主語
- Here I am! → Here + 主語 + 動詞
になっているのは、the bus が普通名詞で、I が代名詞だから。
- Here + 動詞 + 主語が普通名詞
- Here + 主語が代名詞 + 動詞
だから、前もってバスのことについて話していて、バスが代名詞 it になると、
- Here it comes.
2. 代名詞は文末に置きたくない
『テレビをつけて。』と言う時の英語は、
- Turn on the TV.
(Turn the TV on. でもいいけど、こちらはあまり使いません。)
ここで、普通名詞 the TV を、代名詞 it に置き換えて、『それをつけて。』にしたら、
- Turn it on.
で 代名詞 it は必ず文中、動詞と前置詞の間です。
動詞 + 代名詞 + 前置詞
代名詞は既に会話の中で出てきた情報の言い換えなので、ここに大した情報はありません。
単語と単語の間に挟んでさらっと言います。
お馴染みチェキラ↓
- Check out this bag!
- Check it out!
(Check this bag out! の語順も一応OK。)
3. 文の最後にあるのは重要な情報
英語では、大切なことは文末に置きます。
以下の2つ文には、どちらも代名詞 me がありますが、me を強調しているのは2つ目です。
My fiancé gave me a ring.
『フィアンセが指輪をくれたの。』
My fiancé gave a ring to me.
『フィアンセが指輪をくれたの。私にね。』
↑他にライバルがいたのかも。
Here comes the bus. で、the bus が文末に来るのも、大切な情報だから。
4. どうして倒置するの?
倒置が起こる理由は、ワクワク感。
感情が溢れて、強調したいことが先に口から出てしまう現象です。
次の文で強調しているのは、here。
- Here comes the bus.
- Here I am!
倒置前の文だとこんな感じ↓
- The bus comes here.
- I am here.
これだと、語順は一緒です。
すっかりエキサイティングな感じが消えちゃった感じがしませんか。
倒置表現では、文頭も結構大事。
5. その他の短い倒置表現
以下は、定型化している倒置表現です。
もうワクワク感はなくなってるかもね。
Here you are. / Here you go.
『どうぞ』
Here it is.
『こちらです。』
Here we are.
『着いたよ。』
Here we go.
『さあ、行こう。』『せーの、はい。』
Here we go again.
『また始まったよ』『あーあ、またか』
There you go again.
『また言ってるし。』『またやってるし。』
There you are. / There you go.
『ここに置くよ。』『ほらね、言った通り。』『仕方ない。』『ざまあみろ』
There she goes.
『彼女が行っちゃう。』
There goes the train.
『電車が行っちゃった。』
Here comes the sun.
はビートルズの歌のタイトル。
マドンナの Rain の中の歌詞にも出てきます。
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