日本語の『〜できる』に相当する can と be able to。
ニュアンスの違いは、
- can: 〜することが可能、〜の仕方を知っている、〜する能力がある(現在)
- be able to: 〜する能力がある
で、ほとんどのケースで置き換え可能です。
ですが、使い分けが必要な場合もあるので、パターンで覚えておくとラク。
ややこしいので、ざっくりで♡
- Table of contents -
1. can と be able to の品詞の違い
- can: 助動詞
- be able to: be動詞 + 形容詞 + to不定詞
be able to で助動詞っぽい意味を持ちますが、助動詞ではありません。
2. 口語で人気なのは can
can の方が短くて速く言えるので、口語で使われるのは圧倒的に can です。
Can we talk about this?
これについて話すことできる?
How can he be so perfect?
どうして彼はそんなに完璧なの?
逆に、フォーマルな文面では、be able to を使います。
We are able to keep each other safe.
私たちはお互いに安全を確保することができます。
置き換え可能な場合、カジュアルなシーンでは can を使った方が自然です♡
3. モノが主語のときは can
モノに『能力』は関係ないので、『可能』の意味の can を使います。
This little gadget can do so many things.
この小さなガジェット(装置)で、すごくたくさんのことができる。
4. 受動態では can
受動態では、〜され得ると『可能』の意味になるので can を使います。
I have a very low self-esteem and I can be easily distracted.
僕は自己肯定感がすごく低くて、すぐ気が散っちゃうんだ。
5. 助動詞の後は be able to
『助動詞は2つ並べられない』ので、助動詞の後では be able to を使います。
will can とか、should can は無理ですよね(^^;
She should be able to make it work.
彼女は、それをなんとかできるはず。
完了形も、助動詞 have + 動詞の過去分詞なので、been able to にします。
Recently, I have been able to relax my feelings about him.
最近、彼への気持ちを落ち着かせることができてるの。
6. to不定詞 の後は be able to
to不定詞で、不定詞(動詞の原形)として使えるのは、be動詞。be able to のみです。
これも to can は感覚的に無理だから大丈夫。
I’d love to be able to spend some time with you.
君と一緒の時間を過ごしたい。
7. 『未来のスキル』には be able to
can には未来形がないので、未来にゲットできる『能力』について話す時には will be able to を使います。
You’ll be able to speak English like a native in a couple of years.
2、3年後には、ネイティブみたいに英語を話せるよ。
8.『未来の可能なこと』には can
未来のことでも、『能力』ではなくて『可能なこと』には can が使えます。
You can meet me tomorrow at around 3:00 ish.
明日の3時頃、会えるよ。
I can cook for you sometime next week.
来週のいつか、君のために料理できるよ。
9. 『過去のスキル』には could
過去に一定の期間、継続してできていたスキルには、could を使います。
◎ I could dance well.
以前はダンスが上手だったよ。
10. 過去の単発のイベントには be able to
過去の特定のイベントで、何かすることができた時には be able to を使います。
◎ I was able to dance well.
(特定のイベントで)ダンスがうまく踊れたよ。
◎ I was able to go to the party.
パーティーに行けたよ。
過去形の could は基本的には仮定法なので、ここで could を使うと、『できた』なのか『〜してもいいかも』(仮定法)なのか分からなくなる場合も。
I could go to the party.
パーティーに行くのもいいかも。(現在のこと)
I could have gone to the party.
パーティーに行けたかも。(過去のこと)
11. 否定文の時はどちらでもOK
否定文では、be not able to = can’t です。過去の単発のイベントの時でも couldn’t が使えます。
『カギは見つけられなかったんだ。』
◎ I couldn’t find my key.
◎ I was not able to find my key.
12. 感覚動詞や心理的プロセスに関する動詞では could
感覚動詞や、心理的プロセス(思考過程)を表す動詞では、過去の単発のイベントでも could が使えます。
感覚動詞
- see: 見る
- hear: 聞く
- feel: 感じる
- smell: 匂う
- taste: 味わう
心理的プロセス
- believe: 信じる
- recognize: 認識する
- remember: 思い出す
- tell: 分かる
- think: 考える
- understand: 理解する
Back then, we could see a lot of more stars.
以前は、もっとたくさん星が見れたね。(空が澄んでいた)
Back then, we were able to see a lot of more stars.
以前は、私たちはもっとたくさん星を見ることができた。(視力が良かった)
He could tell I was smiling under my mask.
彼は、私がマスクの下で微笑んでいたのが分かったのよ。(知った)
He was able to tell I was smiling under my mask.
彼は、私がマスクの下で微笑んでいたことを知ることができた。(認識能力があった)
余談ですが、進行形、受動態、to不定詞の前の be は助動詞の扱いですが、他の助動詞と並べて使うことができます。
I will be cooking LIVE this evening.
今夜はライブ中継を作ってるわ。
例外的な使用法だと思って。
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