but, however, though, in spite of を逆説で使う時の訳はそれぞれ、『しかし』『しかしながら』『〜だけれども』『〜にも関わらず』。
日本語だとこれらの言葉は置き換え可能ですよね ↓
- フランス語が好きです。しかし、英語を勉強しています。
- フランス語が好きです。しかしながら、英語を勉強しています。
- フランス語が好きです。だけれども、英語を勉強しています。
- フランス語が好きです。それにも関わらず、英語を勉強しています。
ですが英語の場合、意味はそっくりでも品詞が異なるので、使用方法が変わります。
ちょっと注意が必要なので、ここで使い方の違いを見ておきましょう♡
- Table of contents -
1. but
発音:/bʌt; unstressed bət/・[buht; unstressed buh t]
品詞:等位接続詞 coordinating conjunctions
意味:しかし、だって、だけど
but はカジュアルな会話、文章で使用します。
2つ以上の対等のセンテンス、句、節、単語をつなぐものです。
つなげた後も句、節、単語は対等な関係で修飾関係はありません。
but が使えるのは基本的には文中です。会話では文頭もありますが、文末にくることはありません。
文中での使用例
He has a girlfriend, but he loves me.
彼は彼女がいるんだけど、私のことを愛しているの。
2つの主節は、対等の関係なので、入れ替えても意味は変わりません。
He loves me, but he has a girlfriend.
彼は私を愛してるんだけど、彼女がいるの。
全体的に、さらっと流れるような感じ。
文頭での使用は好まれない
文章中で、センテンスの始めに but を持ってくることは、あまり好まれません。
使った方が効果的な場合に限定して使用します。だけど口語では使っても全然平気 ♡
△He has a girlfriend. But he loves me.
彼は私に彼女持ち。だけど私を愛してる。
2. however
発音:/haʊˈɛv ər/・[hou-ev-er]
品詞:接続副詞 conjunctive adverb
意味:しかしながら
however は、but よりもちょっぴり緩い感じの逆説です。ビジネス英語など、フォーマルな会話や文章でよく使われます。副詞なので、位置は自由。
文頭での使用ができる!
but を文頭で使いたくない時には、however が使えます。but の後ろにカンマは使いませんが、however の後ろにはつけます。
He has a girlfriend. However, he loves me.
彼は彼女がいる。しかしながら、彼は私を愛している。
△He has a girlfriend. But he loves me.
彼は彼女がいる。しかし、彼は私を愛している。
文中での使用例
however をカンマで挟んで使います。
He has a girlfriend, however, he loves me.
彼は彼女がいるが、私を愛している。
however がこの位置にある場合は、but で置き換えができます。
He has a girlfriend, but he loves me.
彼は彼女がいるが、私を愛している。
*以下は but が使えないケースです。
He has a girlfriend, he, however, loves me.
彼は彼女がいるが、私を愛している。
文末での使用
He has a girlfriend, he loves me, however.
彼は彼女がいる、私を愛しているが。
文末での使用は後述の though で置き換えが可能です。
この場合の though は接続副詞の用法です。
He has a girlfriend, he loves me, though.
彼は彼女がいる、私を愛しているけれども。
though の前のカンマは省略される場合もよくあります。
*however / nevertheless / nonetheless は置き換えて使えますが、nevertheless / nonetheless はフォーマルかつ古い英語で口語ではほとんど耳にしません。
3. though
発音:/ðoʊ/・[th oh]
品詞:従属接続詞 Subordinating Conjunction
意味:〜だけれども
フォーマルな場面や文章において、文頭や文中でよく使われます。
1つのセンテンスの中に、主節(メイン)と従属節(サブ)があって、サブがメインを修飾(補足説明)しています。
though がある方がサブで、ない方がメインです。 though の後には必ずSV (主語+動詞)が来ます。
サブとメインなので、対等の関係ではありません。
等位接続詞である butとの違いはここです ♡
文頭・文中
Though he has a girlfriend, he loves me.
He loves me, though he has a girlfriend.
彼は彼女がいるけれども、私を愛してる。
though の後には必ずSV (主語+動詞)が来て、『私を愛してる』にフォーカスがあります。サブとメインを入れ替えると、
Though he loves me, he has a girlfriend.
He has a girlfriend, though he loves me.
彼は私と愛しているけれども、彼女がいる。
『彼女がいる』ことにフォーカスが変わっています ♡
*although と 同義です。although の方がフォーマルな印象です。
*though / although / even though / in spite of the fact that / despite of the fact that は置き換えて使えます。
*even though の even は though(〜だけれども)を更に強調しています。
接続副詞としての、文末での使用法
カジュアルな会話で、文末の though は日常的にとてもよく使われます。
I think I’ll pass on ice cream today. I really like it though.
I think I’ll pass on ice cream today. I really like it, though.
今日はアイスクリームはやめておくよ。すっごい好きなんだけどね。
though の前のカンマは省略する方が普通です。(つけても構いません。)
though を tho と省略して書くことも。
*however で触れた通り、though にのみ接続副詞の用法があります。
4. In spite of
発音:/ɪnspaɪtəv/・[in spahy tuhv]
品詞:群前置詞
意味:〜にも関わらず
フォーマルな場面や文章において、文頭、文中で使われます。名詞か動名詞が後に続きます。
文頭・文中
In spite of having a girlfriend, he loves me.
He loves me in spite of having a girlfriend.
彼女がいるにも関わらず、彼は私を愛している。
in spite of の節が先に来たときにのみカンマをつけます。
In spite of the fact that
後に、SV(主語+動詞)が続く場合には、in spite of the fact that を使います。
前述の though の用法と同じです。
In spite of the fact that he has a girlfriend, he loves me.
彼は彼女がいる事実にもかかわらず、私を愛している。
*前置詞の despite と同義です。despite の方がフォーマルな印象です。
5. however、 文末の though 以外の接続副詞
however / 文末の though の他には、on the other hand / on the contrary なども 同じように使える場合があります。
6. 使える場所
文中では全て使えます。文末で使えるのが though と however のみ。
書き言葉において、but を文頭で使う時は注意が必要!
7. 会話では
結局、会話で使うのはほとんど文頭と文中の but か文末の though。
そう考えると気がラクですよね!
though は、使うだけで英語がかっこよくなると評判です。
『〜だけどね!』と言うとき、軽くセンテンスの最後につけてみてください♡
こちらもどうぞ ↓
『〜の間』while と during の使い分け。ついでに for も
Have an awesome day!
サイコーな1日を!