gonna(ガナ) は、goint to のリンキング発音を文字で表したもの。
スラングではなくてただの短縮発音です。
リンキングは普通に起こるので、gonna になるのはごく自然。
日常会話はもちろん、ビジネスや公式なスピーチでも、gonna。
wanna(ワナ) や gotta(ガダ)、tryna(トライナ) なども同じです。
他の短縮表現も含めてリンキングの過程には、発音法則がてんこ盛り!
リスニングの強化にも役立ててください♡
- Table of contents -
1. gonna
going to → gonna [guh-nuh] ガナ
意味:~するつもり
音の変化の過程
going to → goin’ tə → goin’ ta → gointa → goinna … gonna
He is gonna be cute.
彼はカッコよくなるわ。
リンキング法則
- ing の発音は、 in’ に変化する。(ng 音の n 音化)
- アクセントのない to の o の発音は ə(弱形の schwa 音化)
- 発音 tə はアルファベット表記では ta(弱形の a の発音は ə)
- 母音 a の前の nt の t の発音は n 化(調音点の類似による同化)
最後は goinna を、リラックスして早口で言うと gonna に。
例外となる音の変化
- goinna の oi オィは二重母音で、連母音ではありません。
- goinna → gonna は、例外的な音の変化で発音のルールには当てはまらないパターンです。英語はホント例外だらけ。
* ng の発音は、舌を g (グ)の音と同じ位置に当てたまま出す『ん』です。
* going to → ganna → gonna となったとする説もあります。どちらにしてもリラックスして適当に発音した結果が gonna。
2. wanna ( want to )
want to → wanna [won-uh] ワナ
意味:~したい
音の変化の過程
want to → want tə → want ta → wanta → wanta → wanna
I wanna go to Disneyland.
ディズニーランドに行きたい。
リンキング法則
- アクセントのない to の o の発音は ə で tə(弱形の schwa 音化)
- 発音 tə はアルファベット表記では ta(弱形の a の発音は ə)
- 連続する t t は 後ろの t の1音になる(同音の同化)
- 母音 a の前の nt の t の発音は n 化する(調音点の類似による同化)
3. wanna ( want a )
want a → wanna [won-uh] ワナ
意味:~が欲しい(数えられるもの1つ)
音の変化の過程
want a → wanta → wanta → wanna
I wanna puppy.
子犬が欲しい。
リンキング法則
- 子音 t + 母音 a はつながる。(子音と母音のリンキング)
- 母音 a の前の nt の t の発音は n 化する。(調音点の類似による同化)
4. gotta( have got to )
have got to → gotta [got-uh] ガラ
意味:~しなくてはいけない
音の変化の過程
have got to → got tə → got ta → gota → gotta
I gotta do some chores.
ちょっと雑用をしなきゃいけないの。
リンキング法則
- haveは弱形で消える。(弱形の脱落)
- アクセントのない to の o の発音は ə で tə(弱形の schwa 音化)
- 発音 tə はアルファベット表記では ta(弱形の a の発音は ə)
- 連続する t t は 後ろの t の1音になる(同音の同化)
発音をゴウラではなくガラにするため、gota を gotta に。
5. gotta( got a )
got a → gotta [got-uh] ガラ
意味:~をゲットした(数えられるもの1つ)
音の変化の過程
got a → gota → gotta
You gotta beautiful voice.
綺麗な声だね。
リンキング法則
- 子音 t + 母音 a はつながる。(子音と母音のリンキング)
発音をゴウラではなくガラにするため、gota を gotta に。
6. lemme
let me → lemme [lem-ee]
意味:~させて
音の変化の過程
let me → let me → leme → lemme
Lemme think about it.
考えさせて。
リンキング法則
- 続く単語が母音始まりの時、語末の t は消える(破裂音 t の脱落)
発音をリームではなく、レミと発音するので、leme を lemme に。
7. gimme
give me → gimme [gim-ee]
意味:~させて
音の変化の過程
give me → giv me → gime → gimme
Gimme a break!
勘弁してよ!
リンキング法則
- give の e はサイレントe (子音 V の前の i がアルファベット読みのアイになっていないのは例外発音)
- v と m は発音を作る場所が近いので、前の v は 後続の m に同化(調音点の類似による同化)
- gime は、語末のサイレント e があると子音 m の前の i がアルファベット読みのアイ(長母音)になるため、発音がガイムに。
ガイムでなくギミと発音したいので、gime を gimme に。
8. tryna
trying to → tryna [trahy-nuh]
意味:~しようとしている
音の変化の過程
trying to → tryin’ tə → tryinta → tryinna → tryna
Tryna be positive.
ポジティブになれ。
リンキング法則
- ing の発音は、省略されて in’ になる。(ng 音の n 音化)
- アクセントのない to の o の発音は ə で tə(弱形の schwa 音化)
- 発音 tə はアルファベット表記では ta(弱形の a の発音は ə)
- 母音 a の前の nt の t の発音は n 化する。(調音点の類似による同化)
- yi は発音は同じで、連母音となるため、後ろの i の発音はなくなり、y の発音が i のアルファベット読み(長母音)になる。
- 連続するnn は後ろの n の1音になる(同音の同化)
*tryna と tryinna の発音は同じです。
9. gonna はどのくらい使われているの?
今ではすっかり市民権を得た gonna ですが、以前は話すときにのみ OK で、書くときは使っちゃダメ!と言われていました。
Make it up を Makidu(p)、Internet を Innerne(t) と、発音通りには記述しないのと同じです。(書く人もいるけど。)
今では、ニュース等でも会話の内容を記載する時には、gonna が使われます。
going to、とはっきり発音することはほぼ皆無。
リンキング発音になるのは、リラックスして発話することに美意識があるから。
使うか使わないかは話し手の自由ですが、短縮した方が耳に心地よくて相手に伝わりやすくなります。
10. 短縮表現で暗記もラクラク!
上記のようなアポストロフィーを伴わない省略発音は、日本では短縮表現、英語では short form や informal contraction と呼ばれています。
センテンスやフレーズを覚えるときに、短縮表現を取り入れると、暗記がとてもラクになってミスも減ります。
短縮表現化しているのは、使用頻度の高い言葉ばかり。
リスニング力を向上させるためにも発音できるようにしておきましょう♡
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