子音+母音のリンキング法則!冠詞 a が an になる理由 でも書きましたが、冠詞の an を『アン』と発音することはありません。
必ず直後の母音にリンキングします。
an apple → anapple エァネァポゥ
a は、have a のように、直前の単語末の子音にリンキングするケースがほとんどです。
have a → hava ヘァヴァ
the は、th の発音が面倒なので、a と同じような発音になりますが、リンキングしないことで区別。
a, an, the の発音って意外と目立つので、ここをネイティブっぽくしてリスニング力もアップ♡
- Table of contents -
1. 冠詞は、機能語
冠詞は機能語の一つです。
内容語: content word
- 名詞
- 形容詞
- 動詞
- 副詞
機能語: function word
- 冠詞
- 前置詞
- 接続詞
- 助動詞
- 関係詞
- 代名詞
語彙的な意味を持つ内容語に対して、主に文法的な機能を果たすために使う単語が機能語です。
機能語は強調する時以外は、弱く素早く発音するので、完全になくなることもよくあります。
2. a an the の発音記号
強調する時(強形)
- a: ey(エィ)
- an: an(ェアンヌ)
- the: thee(ずィー)
通常の発音(弱形)
- a: uh(ア)
- an: uh n (アンヌ)
- the: th uh (ずァ)/ 母音が次に来る時は thee (ずィー)
冠詞は、あえて強調する時以外は弱形です。
ここで使った発音記号は、Phonetic Spelling: 表音式綴り。
3. 冠詞の母音は schwa 音
上の弱形で、a an the 全てに共通している発音は、uh です。
これは schwa と呼ばれる脱力の『ア』。
uh は、IPA の発音記号では、ə に対応しています。
schwa は、とても弱い『ア』なので、前後の音によって、『イ』『エ』などの音に変化します。
4. 不定冠詞 a のリンキング発音
I have a pen.
の発音は、『アヘァヴァペンヌ』。
have の e はサイレント e で発音しない音。
v と a がリンキング して、va = ヴァ。(子音+母音のリンキング)
I も代名詞で機能語なので、『アイ』と発音することは稀で、通常の発音は、イが省略されて『ア』になります。
5. 不定冠詞 an のリンキング発音
そもそも、a を an にするのは母音の連続を避けるため。
a の後に続く単語の発音が a i u e o 始まりの場合は、母音 + 母音で発音しにくいので、n を間に挟んでリンキングさせます。
a + n + 母音
だから、
I have an apple.
の発音は、『アへァヴァナッポゥ』。
an + other で another (アナずァ)。
6. 母音の前の 定冠詞 the
こちらも、an の時と同じ。
the の後に母音が続くと母音 + 母音で発音しにくいので、発音を thee (ずィー)にして、 y を間に入れます。
thee + y + 母音
I have the umbrella.
y は、IPA の発音記号では、j に対応しています。
7. 強調するときの定冠詞 the も thee
the を強調するときの the の発音も、 thee (ずィ)になります。
強調の the [thee] は、母音の前のリンキング した the [thee] よりずっと強くてはっきりした音。
She’s the one!
彼女が運命の人!
* one の発音は [wuhn] で子音始まりなので、リンキングは起こっていません。
8. the の発音が a と同じになる時
th は発音しにくいので、with, them のように、よく省略されます。
子音の前の the の th を省略した場合、発音は a の弱形と同じになります。
ただ、
have a は『ヘァヴァ』になりますが、
have the は『ヘァヴ ア』のように聞こえるので、a か、the のどちらか区別できます。
以下もかなり微妙ですが、a より the の方が長めに聞こえます。
- in a(イナ)と in the (イナァ)
- on a (アナ)と on the (アナァ)
それにしても、th の発音をかなで表すのって無理だよね(><)
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