She sells seashells by the seashore.
『彼女は海岸で貝殻を売る』
は有名な英語の Tongue Twister （早口言葉）ですよね。
s と ʃ の発音の切り替えが難しいのですが、コツを掴めばカンタンです。
s と ʃ を有声音にしたのが z と ʒ で、s z ʃ ʒ は摩擦音（θ ð f v s z ʃ ʒ h）の中でも強い音。
『静かに』の Shhhhhh! も結構、響きます♡
- Table of contents -
1. s z ʃ ʒ の 表音式綴り
s z ʃ ʒ は IPA の発音表記（ /s/ などの / / は省略）で、表音式綴りは以下です。
- s = s
- z = z
- ʃ = sh
- ʒ = zh
ʃ は sh の方が分かりやすいと思います。
2. s の発音の仕方
S は無声音。舌先より、１cm後ろの舌の部分と上口蓋の間で作る摩擦音です。
歯を閉じた状態で口を両脇に引っ張って、舌先を上口蓋に近づけて息だけで『スーっ』と発音します。
＊ 日本語で、『ぬ』と言った直後の舌の位置。舌を下歯茎裏につけても s の音は出ますが、上口蓋に近づける方が速く話せます。
２、３回、息だけで『スーっ』を繰り返したら、口の形はそのままで s のつく単語を言ってみてください。
スーsuit, スーsea, スーsong, スーsay, スーsalmon, スーsmile…
3. z の発音の仕方
z は声帯を震わせる有声音です。s と全く同じ口の形で、息に音をのせると z になります。
ズーzoo, ズーzucchini, ズーzig, ズーzag, ズーzillion, ズーzany…
＊ zillion: 無数, zany: ピエロみたいな
4. ʃ の発音の仕方
ʃ も s と同じで無声音。有声音になりがちなので、特に注意が必要です。
s と全く同じ歯と舌の位置で、唇だけをキスの形にします。そのまま強い息だけで『シューっつ』。
２、３回、息だけで『シューっ』を繰り返したら、口の形はそのままで ʃ のつく単語を言ってみてください。
シューshe, シューshoot, シューshark, シューshampoo, シューshake, シューsure…
5. ʒ の発音の仕方
ʃ と全く同じ口の形で、息に音をのせると ʒ になります。
声帯を震わせる有声音。
ジューgenre
ʒ の発音で始まる単語は他にはなくて、あとは中間や最後。
vision, rouge, illusion, treasure, luxurious…
＊ ʒ の発音が入っている単語数自体少なくて、全単語数の１％くらいです。
6. She sells seashells… でもっと練習！
では、She sells seashells by the seashore で練習！
She sells seashells by the seashore,
The shells she sells are seashells, I’m sure.
So if she sells seashells on the seashore,
Then I’m sure she sells seashore shells.
この詩の作者は テリー・サリバンで、モデルになった女の子は、化石を売って生計を立てていたメアリー・アニング。
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