fruit や should などの単語末の t / d と同じように、don’t やshouldn’t などの否定形の t も普通は発音しません。
can’t の t も同じです。(n’t は not の短縮形)
n は舌をベタっと上口蓋(口の中の天井)につけて発音するので、直後の t はものすごーく発音しにくいのです。
ただ、do と don’ や should と shouldn’ はカンタンに区別できますが、can と can’ って微妙ですよね(๑-﹏-๑) ?!
ネイティブは、t を発音しなくても can と can’t をきちんと区別して発音しています ↓
- Table of contents -
1. can の発音
can には2種類の発音があります。
強音の時
- 表音式綴り [kan] ケァン(ヌ)
- IPA(国際音声記号)/kæn/
弱音の時
- 表音式綴り [kn, kin, kuhn] ケ(ヌ)、キ(ヌ)、カ(ヌ)
- IPA /kn/ /kin/ /kən/
イントネーションは ⤵︎ で、下がる感じ。
通常、会話で can を使う時は助動詞なので、強調しない限り弱音で発音します。
要するに弱い音なので、いろんな音に聞こえる (><)
キ(ヌ) は瞬足で言う感じ。
マドンナの、『イントゥ・ザ・グルーヴ』の冒頭のセリフ、”You can dance.” が分かりやすいかも。
↓
Madonna – Into The Groove (Official Music Video)
can + 母音
can の後に母音や半母音が続くときはリンキングします。
I can ask her. アキネァスカァ
彼女に聞けるよ。
can + 半母音
Can you ask him? キニュネァスキム?
彼女に聞いてくれる?
2. can’t の発音
can’t はいつも強調。強音で発音します。
辞書の発音記号は
- 表音式綴り [kant] ケァン(ヌ)ト
- IPA /kænt/
ですが冒頭の通り、実際の会話では『ト』が落ちることがほとんど。
- 表音式綴り [kan] ケァン(ヌ)*
- IPA /kæn/
イントネーションは ⤴︎ で、上がる感じ。
大抵、t の部分に一瞬の間がありますが、ほとんどない時もあります。
can’t の分かりやすい例は、レディ・ガガの『ポーカー・フェイス』のサビ、’Can’t read my ‘とか。
↓
Lady Gaga – Poker Face (Official Music Video)
ショーン・メンデスの『イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー』も。
↓
Shawn Mendes – If I Can’t Have You
続く単語が母音始まりの時も、リンキングはせずに t が落ちることがほとんど。
この時は、一瞬の間は健在。
I can’t ask her. アケァン(ヌ)*ェアスカァ.
ちなみに、疑問文の時の can’t の t はリンキングします。
can’t + 母音(半母音)
Can’t I ~ ? ケァンダィ
can’t + 半母音
Can’t you ~ ? ケァン(ヌ)チュゥ
3. イギリス英語の can と can’t
イギリス英語では、can と can’t の区別はとってもクリアです。
can の発音
- 表音式綴り [kan] ケァン(ヌ)
- IPA(国際音声記号)/kæn/
can’t の発音
- 表音式綴り [kahnt] かーン(ト)
- IPA /kɑnt/
口の中ほどでカントと言ってしまうと、cunt(← きわどいというか、ヤバい単語)になってしまうので、舌を下げて口の奥でかーント。
オーストラリア英語でも同じです。
4. can か can’t かわからなかったら?
他の人の話を聞いてて、can か can’t か微妙だったら、
“Can? Or can’t?”
で聞いてみて。
イントネーションは、
Can? ⤴︎ Or can’t? ⤵︎
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